痩せ型が花粉症にかかりやすいは本当か:Ⅰ型アレルギーの喘息では関連性が示唆されるものの花粉症と低BMIの関連性を示す調査はなし。

痩せ型、細身の人は花粉症になりやすいと聞いたことがある人もいるのではないか。ガリガリだと免疫力が低下して普通の人よりも症状が出やすかったり辛くなるといった話は耳にしたことがある人もいるかもしれない。

たしかに今年の花粉症はひどい。花粉の飛散シーズンが始まると同時に鼻水・目のかゆみ・喉のイガイガが辛くなって憂鬱な人も多いはずだ。

でも、痩せ型と花粉症について明確な関連性はあるのだろうか。つまり、巷で言われているような痩せ型は花粉症になりやすいといったような体型と花粉症の有症率を示すデータはあるのだろうか。

今日は、実際に花粉症持ち+実際に2年前まで極度のガリガリだった自分が痩せ型と花粉症の関連性を調べたのでその結果を共有する。

痩せ型が花粉症を発症しやすいと証拠づける論文はない

結果から言うと、花粉症に関するいくつかの論文を調べてみたものの、痩せ型の花粉症有症率を示す調査は見つからなかった

参考までにいくつか花粉症関連の論文を紹介しておく。

花粉症について(https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikisho/40/1/40_1_61/_article/-char/ja/

さらに,住環境の変化や食生活の西洋化なども一因としてあげられる.小児期の高蛋白・高栄養や,住宅様式の変化に伴うダニ抗原の増加などによる小児アレルギー疾患の増加の関与も示唆される.

花粉症について – 増加に関与する因子より

スギ花粉症の治療と患者満足度への影響(https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikisho/40/1/40_1_61/_pdf/-char/ja

Dietary factors associated with lifetime asthma or hayfever diagnosis in Australian middle-aged and older adults: a cross-sectional study「オーストラリア人を対象とした喘息と花粉症に関連する食事要因」(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23057785

また、論文ではないが、厚生労働省の花粉症特集ページは民間療法の注意点やQ&Aなど参考になるので基礎知識を知る際に役立つ。

花粉症特集 |厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kafun/index.html

花粉症はアレルギーの一つ

私たちが悩まされている花粉症はアレルギーの一つ。アレルギーといっても正確にはⅠ型アレルギーからⅣ型アレルギーまでカテゴリ分けされる中の、Ⅰ型アレルギーに属するアレルギーである。

このⅠ型アレルギーには他にも、ハウスダスト(花粉症と同じアレルギー性鼻炎)、気管支喘息、蕁麻疹など比較的メジャーなアレルギーが名を連ねている。

ハウスダストアレルギーと花粉症の両方に似た症状のある人はこのアレルギー性鼻炎を患っている人なのだ。

喘息と痩せ型の関連性

花粉症の有症率と痩せ型との因果関係については調査が行われていないものの、同じⅠ型アレルギーに属する気管支喘息と痩せ型との関連性については下記の調査の結果、喘息と低BMI(痩せ型)との間で関連性が示されていることが分かった。

BMIが正常域から増加するにつれて有喘息関連症状率も増加し,正常域より減少しても有喘息関連症状率が増加する,喘息とBMIの所謂「U字型」関連が示されている.

その原因こそ現時点では明らかではないものの、BMIが普通よりも低い、または高いグループに所属する人の喘息関連症状率は通常(BMI20-24.9)よりも男性で1.42倍(BMI20以下)高いことが分かった。

摂食障害による痩せと喘息の発症には否定的な見解が出されているが,他の痩せと喘息の臨床解析を総合すると,現在の時点では,性差や喫煙などの修飾因子が想定されるものの痩せは喘息発症の危険因子と考えられる.

また、総合的な見方からも痩せ型であることが喘息発症の危険因子であると判断されている。

どちらも痩せと喘息発症の関係について(https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikisho/40/1/40_1_61/_pdf/-char/ja)より

花粉症(アレルギー性鼻炎)と喘息に発症率の関連性こそ見られないものの、同じⅠ型アレルギーに属する喘息に少なからず痩せ型が影響していることを考慮すると、痩せ型と花粉症との因果関係がないとは言えない。

自分のケース:痩せ型を克服しても花粉症は治らなかった

ちなみに、自分はこれまでBMI数値でいうと極度の痩せである15.9から20kg近い増量の結果、現在体重64kgでBMI22前後まで体型を変えることに成功した。

その自分が体重増量前後で花粉症の症状が改善されたかというと、花粉症が治ることはなかった

たしかに体重が増えて痩せ型から抜け出せば花粉症が治るのであれば、街中を歩いている中肉中背の人や肥満体型の人は花粉症にかからないはずだ。それでも体型関係なしに花粉症の悩みが辛い人は多いのだから、痩せ型から普通体型になっても花粉症が治らないのは当然と言えば当然である。

個人談:症状は改善傾向にある

とはいえ、個人的な感覚で話すと、2年前までの痩せていた頃と今を比べると花粉症の症状は軽くなったという実感がある。

あくまで感覚値なので参考程度にしかならないが、これまで栄養摂取を十分に取れていなかった結果として痩せ型だった自分のようなタイプは、エネルギー収支に合った栄養を摂取して、普通体型と同程度の体重に近づくことで体力がつくので、花粉症ではあるものの、目・鼻・口の症状は以前よりも軽くなった感覚がある。

まとめ:栄養不足の痩せ型では花粉症が悪化するのは確か

いずれにせよ、痩せ型になってしまうような栄養不足状態が続いていれば同じ病気を罹患した場合でも症状が重く、長続きするというのは当然の事実なので、花粉症を軽くしたい人が選択する一つのオプションとして体重アップというのは検討に値すると個人的には思う。

そうでなくても痩せ型は死亡リスクが肥満よりも高いことが示されているぐらい、健康的にはよくない状態であるので、自身のためにも食習慣や生活習慣から少しずつでも変えていくことをおすすめする。

痩せ型の死亡リスクは肥満体型より高い事実:30万人以上を調査した日本とスイスの統計結果で低BMIのリスクが明らかになっています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です