親や親戚から「今は痩せてるけど30歳を超えたら途端に太るからな」と話を聞かされたことのある痩せ型は多いのではないだろうか。
今現在、あなたが10台後半〜20台の痩せ型で、食べても太りにくい体質だった場合、加齢によって体重が増えやすくなるのは傾向として間違っていない。しかし、痩せている人が歳をとるだけで何もせずに体重が増えていくわけではないので、この誤解を解いていこうと思う。
今回は、なぜ痩せ型の人でも歳をとると太ると言われるのかその理由と、痩せ型体質の人が加齢による体重増加をするときに気をつけることを経験談を踏まえて書いていく。
目次
父親も10台の頃は痩せていたらしい
自分の父は今でこそザ・中年体型ど真ん中といった見た目でお世辞にも痩せているとは言えない。そんな父親も本人が言うには昔は痩せていたらしく、たしかに父の高校時代の写真を見せてもらうと、今の自分ほどではないが痩せ型体型だった。
父親の友人・知人にも同じような太り方をしている人は多いらしく、昔は痩せていた同級生も今は見る影もなし。
ビール腹の友人やメタボ解消のためジムに通っている友人など、初老を過ぎて痩せている人なんてほぼ皆無だそう。
そんな自身の経験からか、大学生の時の自分に父親はいつも「今は痩せてるけど、すぐに太るようになるからな」とよく言っていたのだが、自分の場合、20歳を超えても、お酒を飲むようになっても体重に変化はなかった。
体重は高校生の時からずっと40キロ台、むしろ大学に入ってからは高校の頃より不規則な生活になっていたので体重は減っていた。
親世代が次第に太っていったのは代謝の衰えだけではない:栄養が簡単に取れる時代になった
父親が言うような「歳をとれば代謝が落ちて体重が増える」というのはそれ自体間違っているわけではない。
しかし、今の自分たち(10台後半から20台後半)の親世代が若かった頃は今と比べて食の欧米化(高カロリー食)が進んでいなかった時代だ。
自分たちの親世代が歳を重ねるのに合わせて日本の食生活はより高カロリーで栄養が多いものに変化していったのだ。
参考:栄養面から見た日本的特質:農林水産省(http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/culture/eiyo.html)
父親世代が歳をとるにつれて体重が増えたのは、この食の欧米化と加齢による代謝の衰えが合わさった結果であって、自分らのような生まれた時からすでに栄養が溢れている時代とはわけが違う。
- 加齢による基礎代謝の衰え
- 食の欧米化による高カロリー食の広がり
もともと栄養が溢れている時代で幼少期、青年期を過ごしてきているのが自分たちなのだから、それでも痩せているということは、歳を重ねれば親と同じように太れるわけではないということだ。
自分のケース:20歳を超えても体重は1kgも増えなかった
個人的な話をすると、自分の家では家系的に男は20歳を超えたら太ると昔から聞かされていた。
自分もそうなるものだと勝手に思っていた間にいつのまにか20歳が過ぎた。それでも体重はまったく変わらない。
ここで自分の中になんとなく昔からあった「20台になれば自然と太る」説は崩壊。
そこからは当時、別の理由もあって筋トレをして肉体改造しようと思っていたので食事改善や筋トレの結果、46kgだった体重は64kgまで増えたのだが、これは意識的に動いた結果である。何もしないでこれまで通りの食生活をしていたらまだ50kgに達していなかったはず。
誰しもが加齢によって太るわけではない
ここで覚えておいてほしいのが、加齢によって食生活が変わり代謝が落ちれば誰でも太れるようになるというのは間違いだということ。
街中を歩いていれば細身のおじさんやヨボヨボのおじいさんがいるように、全員が必ずしも加齢で太れるわけではないのだ。
加齢による体重増加は健康的な太り方ではない
さらに言うなら、加齢による体重増加があったとしても、それは健康的な太り方ではない。
これまでの文章を読んできたら分かるように、基礎代謝が落ちること自体、体にとって大きなマイナスなので、それで体重が増えても余分な脂肪が増えるだけで健康にとってはむしろマイナス。
この事実に40歳近くになってから気づいてもそこから改善するのは大変。ジムのランニングマシンでおじさんたちが必死に走っているのを目にしたことが誰しもあるはずだ。
10台後半〜20台の今、痩せ型から抜け出して筋肉がほどよくついた健康的な体型になる難易度が星2つなのだとしたら、30台だと星4つ、40台以上だと星5つになる。
早ければ早いほど、体は変えやすいのだ。
これは実際に20台前半で痩せ型から完全に脱出できた自分だからこそそう思う。正しい方法を継続できれば痩せ型は誰でも抜け出せる。
加齢による体重増加というような不確かなものに頼らずに、痩せ型体型が健康的に悪影響であることを知った上で効果的に体重を増やしていく人が一人でも増えることを願っている。
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