痩せ型は体脂肪率何パーセント以下を指すのか:成人男性なら10.0%未満が”やせ”に該当します。

痩せ型の定義は曖昧だ。体重50.0kg以下なら”痩せ”だったり、ウエスト60cm以下なら”痩せ”といったような分かりやすい定義があれば、すぐに判断できるが、身長によって体格はまちまちなので明確な指標はない。

それでも3つの方法であなたが痩せ型かを判別するおおよその目安はある。それが次の3方式だ。

  1. 体脂肪率から見る方法
  2. BMIから見る方法
  3. 平均体重から見る方法

このページでは以上3つの方式でどのパーセンテージ、あるいは数値からが痩せ型と定義されているのかを見ていく。

体脂肪率何パーセントからが痩せ型ということを知っておけば、体質改善の参考になるはずだ。

なお、これら3つの方式は指標が違うので、自分の身長が170cm体重60キロだったとして、ある指標では痩せ型、別の指標では普通体型のように結果が分かれることもある。

個人的には、体脂肪率よりもBMIを使った方があなたの体型を判別しやすいと思っている。それではまず体脂肪率から見ていこう。

体脂肪率による「やせ」は10.0%以下

厚生労働省の資料を調べたところ、国による体脂肪率を基準とした体型の定義は存在しなかった。というのも厚生労働省は後に紹介するBMIで体型を判別しているのだ。

そこで他のソースを調べていると、体組成計メーカーで有名なタニタ株式会社のサイトで体脂肪率と体格を見比べられるデータ(http://www.tanita.co.jp/health/measure/taisoseikei/)を発見した。

下記にそのデータの簡略版を掲載する。この表はあくまで簡略版なのでデータに自身の年齢が含まれていない場合はタニタのサイトを利用してほしい。

性別・年齢 やせ 標準- 標準+ 軽肥満 肥満
男性18〜39歳 0〜10% 11〜16% 17〜21% 22〜26% 27%〜
男性40〜59歳 0〜11% 12〜17% 18〜22% 23〜27% 28%〜
男性60歳〜 0〜13% 14〜19% 20〜24% 25〜29% 30%〜
女性18〜39歳 0〜20% 21〜27% 28〜34% 35〜39% 40%〜
女性40〜59歳 0〜21% 22〜28% 29〜35% 36〜40% 41%〜
女性60歳〜 0〜22% 23〜29% 30〜36% 37〜41% 42%〜

参考:体組成計の測定項目の見かたについて|健康のつくりかた|タニタ(http://www.tanita.co.jp/health/measure/taisoseikei/

タニタによると18歳〜39歳までの男性では体脂肪率10%以下が「やせ」と定義されるようだ。

続けて、体脂肪率11%から16%が「標準-」、17%から21%が「標準+」といった具合に体型が変わっていく。

体脂肪率10%未満の数はそこまで多くないので、「やせ」と「標準-」を合わせた、体脂肪率0%から16%前後までが「広義での痩せ型体型」と言えるかもしれない。

確かに、このデータは体脂肪率が増えるにつれて肥満体型に近づいていく仕組みなので、パッと見で分かりやすい。しかし、体脂肪率だけである人が痩せているかどうかを真に判別することはできない。それが次の理由だ。

ボディビルダーは痩せ型体型?

ある人が痩せ型か肥満かどうかを体脂肪率だけで判断してしまうと矛盾が生じる。次の例を見てほしい。

数値 ボディビルダー ガリガリの人
身長 170cm 180cm
体重 60kg 60kg
脂肪量 5kg 5kg
体脂肪率 8.0% 8.0%

身長や見た目が明らかに違うボディビルダーとガリガリの人でも、体重と脂肪量が同じなだけで体脂肪率は同じ数値が出てしまうのだ。

実際はボディビルダーはムキムキ、ガリガリの人はひょろひょろなのに、である。

体脂肪率の計算方法

体脂肪率の計算式は次の通りだ。

  • (脂肪量 / 体重)*100

脂肪量を体重で割った数に100を掛けることで体脂肪率は算出できるのだが、体脂肪率を知りたくても

  • 脂肪量を測れる体組成計
  • 脂肪量を測れる機械のあるジム

など、脂肪量を知る手段がなければ自分の体脂肪率は計算できない。Amazonや楽天市場で高機能の体重計を買うか、ジムに入会しないと自分の体脂肪率は分からないのだ。


ここが体脂肪率の弱点と言える。体脂肪率は一般によく広まっている体型定義の仕方だが、

  1. 体脂肪率だけではその人の体型を判断できない
  2. 体脂肪率を知るには専用の機器が必要

以上2つの理由で体脂肪率ではあなたが痩せ型かどうか判断しづらいのが現実だ。

では、体脂肪率ではない別のやり方で自分の体型を知れる基準はあるのか。それが次に紹介するBMIだ。

BMIの痩せは国際基準で17.0以下、日本では18.5以下

体脂肪率ではうまく測れなかった体型を数値化したのがBMIだ。BMIはその人の体重と身長をかけることで数値化できる指標。

WHOが定める国際基準と日本肥満学会が定める日本人向けの基準とがあるので、その数値を見ていこう。

WHOが定めるBMIの判定基準
痩せすぎ 16.0未満
痩せ 16.0〜17.0未満
痩せぎみ 17.0〜18.5未満
普通体重 18.50〜25.0未満
前肥満 25.0〜30.0未満
肥満(1度) 30.0〜35.0未満
肥満(2度) 35.0〜40.0未満
肥満(3度) 40.0以上

WHOによると18.5未満が「痩せぎみ」、17.0未満が「痩せ」、16.0未満が「痩せすぎ」とされている。

日本肥満学会が定めるBMIの判定基準
低体重(痩せ型) 18.5未満
普通体重 18.5〜25.0未満
肥満(1度) 25.0〜30.0未満
肥満(2度) 30.0〜35.0未満
肥満(3度) 35.0〜40.0未満
肥満(4度) 40.0以上

日本肥満学会では、18.5未満が一律で「低体重(痩せ型)」と設定されている。両者を照らし合わせて一つの表にすると次のようになる。

世界基準と日本基準を比較
状態 国際基準 日本基準
16.0未満 痩せすぎ 低体重(痩せ型)
16.0〜17.0未満 痩せ
17.0〜18.5未満 痩せぎみ
18.50〜25.0未満 普通体重 普通体重
25.0〜30.0未満 前肥満 肥満(1度)
30.0〜35.0未満 肥満(1度) 肥満(2度)
35.0〜40.0未満 肥満(2度) 肥満(3度)
40.0以上 肥満(3度) 肥満(4度)

国際基準と日本における基準は項目数こそ異なるものの、BMI18.5未満が痩せ型というのは共通見解として確認できる

では、あなたのBMI数値はいくつなのか。実際に計算してあなたのBMIを測ってみよう。必要なのは身長と体重だけだ。

BMIの計算式

BMIの計算は下記の式で求められる。

  • 体重/(身長m*身長m)

例えば身長170cm体重50kgの場合、その式は、

  • 50/(1.7*1.7) = 17.3

となる。BMI17.3というのは上の指標と照らし合わせると、国際基準で「痩せぎみ」、日本肥満学会基準では「痩せ」となる。

逆から計算すると、身長170cmの人の場合、「普通体重」であるBMI18.5に達するには体重を53.5kgにしないといけないのだ。

下記に身長ごとのBMI18.5になるための最低体重を並べておくので参考にしてほしい。18.5を下回っていたら危機意識を持った方がいい。

BMI18.5を目指す時に必要な体重(身長別)
身長 BMI18.5になるための体重
165cm 50.4kg
168cm 52.2kg
170cm 53.5kg
172cm 54.7kg
175cm 56.7kg
178cm 58.6kg
180cm 59.9kg
182cm 61.3kg
185cm 63.3kg
190cm 66.8kg

この数字より体重が低い人はアウト。また、BMI18.5は超えていても依然問題はある

BMIが21以下は死亡リスクが高くなる

詳しくは次の記事で書いているが、BMIが低ければ低いほど死亡リスクが高まるという研究がスイスと日本の研究者グループの調査により明らかになっている。

痩せ型の死亡リスクは肥満体型より高い事実:30万人以上を調査した日本とスイスの統計結果で低BMIのリスクが明らかになっています。

要所だけを抜き出すと、一番死亡リスクが低いのはBMI25〜27未満のカテゴリー。

一般的にはやや太りぎみとされる体型がもっとも低リスクとされ、それ以下、特にBMI23未満は死亡リスクが10%〜最大78%まで高くなる結果となった。

こういった結果を知ると、痩せ型の長期的なデメリットが露わになってくる。

平均体重・平均身長から見る「痩せ」

話を主題に戻して、痩せ型かどうかを判別する方法の3つ目を紹介する。3番目の方法は一番単純で、同世代・同性の平均体重と比較する方法だ。

ここでは厚生労働省が公開している平成29年国民健康・栄養調査報告(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/h29-houkoku.html)から世代別の体重・身長の平均値を見ていく。

平均体重を見れば同じ世代の日本人の中で相対的に見て自分が「痩せ」なのかどうかを判別できる。もちろん平均値であって、中央値でもなければ最頻値でもないのでデータと実際との間には多少なりとも剥離があるものの、調査数の多さを考えると参考にはなる。

年代別男性の平均身長・平均体重
年齢 平均身長 平均体重
20〜29才 171.4cm 68.1kg
30〜39才 171.2cm 71.0kg
40〜49才 171.2cm 71.3kg
50〜59才 170.2cm 69.2kg
60〜69才 167.3cm 67.2kg
70才以上 162.5cm 61.7kg
年代別女性の平均身長・平均体重
年齢 平均身長 平均体重
20〜29才 157.5cm 51.3kg
30〜39才 158.6cm 54.4kg
40〜49才 158.2cm 55.8kg
50〜59才 156.7cm 55.4kg
60〜69才 153.9cm 54.7kg
70才以上 148.9cm 51.0kg

20〜29才のデータを抜き出すと、男性は平均身長171.4cm・平均体重68.1kg、女性は平均身長157.5cm・平均体重51.3kgとなっている。

正直、同世代の友人を思い浮かべた時に、身長はこのデータと類似していることはわかるが、体重に関しては実感値と違う。実際はもっと低い印象がある。

この数値と比較したら自分を含めたほとんどの普通体型の人までも「痩せ型」のくくりにカテゴライズされてしまう。

まとめ:筋肉の少ない痩せ型は注意が必要

以上、体脂肪率、BMI、平均体重の3点から「痩せ型」判定をしてきた。自分の場合、身長170cmで体重64kgなので、

  • 体脂肪率:標準+
  • BMI:普通体重
  • 平均体重:痩せ型

という結果になる。個人的には筋肉量をさらに増やしてBMI的にもリスクが低いとされるBMI25前後を目指していきたい。

いずれにせよ、痩せ型は普通の人よりも健康リスクが高まる傾向にあることは確かなので、食事法や筋トレで体を変えていくことをおすすめする。

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