痩せ型が自己管理のできた健康的な体型ではない事実:肥満よりも不健康な体型

痩せていれば健康的、太っているのは不健康。そんな時代は終わった。

友達との会話や親子での会話では「痩せている人は自己管理ができている」から健康的といまだに言われていることが多いが、現代では痩せ型でも肥満でもそれが顕著な場合はどちらもリスク要因というのが定説とされている。

痩せ型の死亡リスクは肥満体型より高い事実:30万人以上を調査した日本とスイスの統計結果で低BMIのリスクが明らかになっています。

肥満気味の人が批判される理由は分かる。食欲に逆らえずにカロリーを過剰摂取してしまう人が仕事でもリスクとなることはある程度納得のいく内容だ。

でも、痩せ型だって根は同じである。肥満の原因が食べ過ぎを止められないことにあるのなら、痩せ型の原因は自分自身のカロリー収支を知らないことにある。

もちろん肥満・痩せどちらのケースでも、遺伝や病気が原因でその体型にならざるを得ない人もいる。しかし自分自身が過去そうだったように、痩せ型体質は遺伝で改善不可だと思い込んでいる人が実際にはほとんどだ。

そもそも痩せ型が健康的であることを示すデータは多くない。健康的(リスクが低い)とされるのは、標準体型かやや痩せ型の人であり、痩せ型の人が健康的だということは証明されていない。

むしろ、痩せ型の方が普通体型よりも、肥満体型よりも健康リスクが高まることを証明する研究もあるくらいだ。

今回は「太っている人は自己管理が出来ておらず、痩せている人は自己管理ができている」という定説に対して、研究結果をもとに反論していきたい。

結論から言うと、極端な体型の人はどちらも自己管理などできていないのだ。

痩せ型は肥満体型よりも死亡リスク高い

BMIによる死亡リスクを大小を研究しているスイスの調査と日本の調査がある(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4021191/https://www.jstage.jst.go.jp/article/jea/21/6/21_JE20100180/_pdf/-char/en)。どちらもBMIを基準に痩せ型グループ、普通体型グループ、肥満体型グループというようなグループ分けをした上で、標準体型を基準とした死亡リスクを算出している。

その結果というのが、BMIが低ければ低いほど死亡リスクが高まり、さらにその死亡リスクは肥満体型よりも深刻であるということ。

一般的に太っている方が様々な病的リスクが高まると言われている定説に対して、むしろ痩せ型の方が死亡リスクが高いという結果を出したのだ。

さらに研究結果の中で最も死亡リスクが低い集団が通常、肥満予備軍とされるBMI25-27のグループだったことも驚きだ。換言すると、痩せ型の方が肥満よりもリスクが高いことになる。

痩せ型のリスクが広まるのは時間の問題だ

もちろん太りすぎはよくない。これはデータでも実感値としても万人に共有されている認識である。でも、痩せすぎも良くないと評価され始めているのが世界的な潮流ということは知っておく必要があるし、今の日本では痩せ型のリスクがほとんど話題になっていない。

都内を歩いている男子大学生には明らかに栄養不足な子が多いし、女子高生も過剰な自己流ダイエットにはまっているのに、である。

フランスは痩せ型モデルを禁止する法律を制定した

痩せ型のリスクについて良い例がある。ニュースを見聞きして知っている人もいるかもしれない。それがフランスの痩せすぎたモデルを規制する法律(ニュース記事:https://www.afpbb.com/articles/-/3127415)だ。

保健省はこうした法制化の目的は、痩せ過ぎのリスクに特にさらされているモデルたちの健康を守ることのみならず、「達成できない美の観念の奨励を阻止し、若い世代の拒食症を防ぐ」狙いもあると説明した。

引用:痩せ過ぎモデルを規制する法施行 フランス(https://www.afpbb.com/articles/-/3127415

フランスでは痩せすぎ信仰からの脱却として、痩せすぎなモデルの雇用者に対して禁錮および罰金の法律まで誕生している。

細ければいいわけでもなければ、細ければ健康的なわけでもないのだ。むしろ現実はその反対と言える。

細ければ自己管理できているわけではない

冒頭で「痩せているのは自己管理ができている」といった考えが間違いだと述べた。

痩せ型体質は自己管理と何の関係もない。これは自分自身が極度なガリガリ(身長170cmで体重46kg)だった経験からもよく分かる。

経験談:食事管理を全くせずに生活していたら呼び出された

自分は数年前まで明らかな痩せすぎ体型だった。BMIにすると15.9、痩せすぎである。

人生で一度も痩せ型体型になったことのない人はもしかしたら、

  • 痩せ型の人は食事量を自分で制限できている
  • どれだけ食べても太らない特異体質

と考えているかもしれないが、どちらも間違いだ。痩せ型の人は体調管理や食事管理ができているから痩せているのではないし、どれだけ食べても太れないというのも幻想。

実際は、食事をそれほど重視していない人が多い。簡単に言えば、食に無頓着なのだ。お腹が空いていても他にやりたいことがあったらそちらを優先させてしまう。

たまに食欲が湧いて一度にどか食いをしても、次の日からは普段通りの食事量なので平均すると太れるだけのカロリーを摂取できていない。これが痩せ型が痩せ型である所以だ。

結局のところ、食に無頓着な痩せ型は自己管理ができていないのだ。ジムに行ったりヨガに通ってスムージーを飲んでいるような細いモデルは普通の痩せ型ではない。どちらかと言うと細マッチョの部類だ。

細マッチョの定義は体脂肪率10.0%未満+骨格筋量25.0kg以上を指すのであり、それ以外はただのガリガリだ。

まとめ:痩せ型=健康的の時代は終わった

以上、痩せ型全員をひとくくりにして健康的・自己管理ができていると呼べなくなってきていることについて解説した。

行き過ぎた体型はそれが肥満にしろ、痩せにしろ健康リスクを脅かす存在であることは当たり前なのに、一般に浸透していない痩せ型信仰の恐ろしさがある。

このサイトでは実際に極度の痩せ型体型から普通体型へ計画して肉体改造した経験・体験を資料とともに掲載しているのでそちらにも目を通すことをおすすめする。

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